「スペアタイヤなんてほとんど使わない」と思う方は多いかもしれません。しかし、日常的に車を使う方にとって、万が一のタイヤパンク時にスペアタイヤが必要になることは考えられます。スペアタイヤの耐用年数や正しい使い方を知っておくことで、いざという時に慌ず対応できます。
1. スペアタイヤって何?
スペアタイヤとは、通常のタイヤがパンクなどで使用できなくなった際に、一時的に交換して使用するためのバックアップタイヤです。スペアタイヤには、通常のタイヤと同じサイズの「フルサイズタイヤ」と、より小型の「テンパータイヤ」があります。テンパータイヤは軽量化されているため、短距離用の一時的な使用に限られています。
2. スペアタイヤの耐用年数は?
スペアタイヤの耐用年数は通常、車に搭載されているままの状態であれば 7〜10年 とされています。ゴムでできているため、使っていなくても経年劣化が進むため、長期間放置すると性能が低下することがあります。また、テンパータイヤの走行距離は約100kmが目安で、あくまで近くの修理工場までの一時的な使用を想定しています。
3. スペアタイヤ使用時の重要な注意事項
テンパータイヤを使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
1. 装着位置に注意
テンパータイヤは通常のタイヤより細いため、駆動輪(エンジンの力を受けて回転するタイヤ)に装着してはいけません。駆動輪に取り付けるとバランスが崩れ、車の挙動が不安定になるため、安全性に大きな問題が発生します。
2. 速度と距離の制限
テンパータイヤには、 最高速度80km/h、 走行可能距離100km という制限があります。あくまでも修理工場やガソリンスタンドまでの一時的な移動に使用し、早急に通常のタイヤに交換することが重要です。
4. 予防としてやるべきこと
スペアタイヤを使用する機会は避けたいものですが、緊急時に備えて以下の予防策を講じておくことが大切です。
1. 空気圧のチェック
スペアタイヤも定期的に空気圧をチェックしましょう。最低でも年に一度は点検を行い、いつでも使用できる状態を保つことが重要です。
2. タイヤ状態の確認
スペアタイヤがひび割れていないか、損傷がないか確認することも必要です。特に、使う機会が少ないスペアタイヤは劣化していても気づきにくいので、定期的な点検を行うことが推奨されます。
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